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撮影実習・料理写真撮影の基本

料理写真撮影の基本的なセッティング

  「基本的なセッティング」と言ってしまえるセッティングパターンがあるのが、料理撮影の特徴かもしれません。だからこそ、「10分以内」という目標設定も可能になります。
  そのセッティングがこれです。

料理写真撮影の基本的なセッティング状況

  極論してしまえば、このままで、どんな料理写真も撮れてしまう、と言いたいくらいです。
  セッティングのポイントは、3つありますので、それを説明します。

1)逆光気味に光をあてる

  料理写真において、ここが最大のポイントです。
  光のあて方には、大きく分けて、「順光」と「逆光」のふたつがあります

「順光」
撮影対象の正面側、カメラ側から光があたっている状態
順光の説明イラスト
「逆光」
撮影対象の後ろ側から、 カメラに向かって光があたっている状態
逆光の説明イラスト

  どんな商品の撮影でも、光のあて方、つまり照明の位置や向きは、基本となるスタート地点があって、そこから、商品の見え方を確かめながら、照明を動かして、ベストな位置を決めるのが普通です。
  そして、一般的な商品写真の撮影では、順光でもなく逆光でもなく、撮影対象のほぼ真上から光をあてるのが、基本となるスタート地点です。しかし、料理写真の撮影では、撮影対象である料理の奥の方から、やや逆光気味に光をあてるところがスタート地点となり、それが最大の特徴と言えます。
  完全な逆光ではなく、ちょっとだけ「逆光気味」にする、というところがコツです。

   撮影用照明の位置は、料理の真上ではなく少し奥、照明の向きは、光を放つ発光面を少しだけカメラに向ける、という状態を作ります。これでちょっとだけ「逆光気味」になります。

照明の位置は料理の真上よりもやや奥
照明の発光面が少しカメラ側を向いている写真

  このように照らすことで、料理の表面に光沢を作ることができ、瑞々しさが感じられるようになります。
  また、逆光気味にすることで、料理の輪郭部分が適度に際立つため、立体感も感じやすくなるのです。

  確認のために、雑誌やチラシなど何でもいいので、様々な料理写真を見て下さい。ほとんどの写真で、写真の奥が明るく、手前(カメラ側)が奥に比べて暗くなっているはずです。それは、ここで説明したように、照明の位置が、料理の真上よりも奥にあり、そこからやや逆光気味に光をあてているからに他なりません。

  料理に対して、やや逆光気味に光をあてること、これが料理写真を撮影するセッティングの最大のポイントなのです。

※窓から入る光を逆光気味に利用できる場合は、撮影用の照明がなくてもこんな写真を撮ることが可能です。
窓からの光で撮影した明太子の写真
ただ、日中であること、窓際であること、室内の照明を消灯しておけること、雨やどんより曇った日でないこと、などなど、 様々な条件が整わなくてはなりません。
業務として継続的に料理写真を撮影する場合は、やはり、撮影用の照明の導入は不可欠であり、最も効率的と考えます。
2)できるだけ照明を料理に近づける

  撮影用の照明の特徴として、撮影対象に近づけるほどに、対象全体をバランス良く照らせる、という点があります。
  料理写真の場合、陰影が強過ぎると、"グロテスク"に見えてしまうなど、美味しそうとは感じづらくなってしまいます。そこで、照明は、カメラの画面内に入らないくらい、ギリギリまで料理に近づけることが基本となります。

照明を料理にギリギリまで近づけた状態の写真
※卓上用のスタンドライトなど、一点から強い光を放つ照明では、強い陰影ができてしまいます。料理写真の撮影では、大きな面積でバランス良く料理を照らすことができる照明が必要なのです。
3)手前側はレフ板で明るさを調整する
  逆光気味に照らすため、どうしても料理の手前側が暗くなり過ぎることがあります。そこで、レフ板を使って照明の光を反射させて、暗過ぎる部分の明るさを調整します。
  このとき、レフ板が高すぎると画面の中に写ってしまうので、高さのない、細長いレフ板の出番となるのです。
細長いレフ板の使用状況の写真

  以上が、料理写真を撮影するときに基本となる、3つのポイントです。これを基本として、その位置から、料理の実際の見え方に応じて、

・照明の位置:料理の真後ろが良いのか、右、あるいは、左ななめ後ろが良いのか
・照明の高さ:ギリギリ近くよりも、少し高くして遠ざけた方が良いのか
・照明の向き:もっと逆光気味の方が良いのか、あるいは、逆光をもっと弱めた方が良いのか
・レフ板の位置:レフ板はどこに置いたら良いのか


といったところを微調整します。
  いずれにせよ、基本となるセッティングが決まっているので、そこからの微調整は、慣れるほどにスピーディーに進められるようになるはずです。ほんの数分あれば十分なくらいに。





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