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■撮影商品ジャンル
フード

「米・ご飯」の撮影

おにぎりの写真
■撮影データ
デジタルカメラ:
Canon EOS Kiss X4
露出補正:±0
ホワイトバランス:オート
シャッター速度:1/100秒
絞り値:f5
ISO:400
画像加工:
レベル補正(明るさ)とシャープ
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約5分
■撮影用照明を
使用しない場合の作例
撮影用照明を使わずに撮影したおにぎりの写真
■撮影のポイント
  日本人の主食である「米」。多くのネットショップで販売されている商品のひとつです。
  取扱店が多いということは、販売競争が激しく、商品写真がいい加減なものでは、比較されたときに、マイナス要素となってしまいます。
  では、お米そのものを、さらには、炊き上げたご飯として、他社に劣らない、美味しそうな商品写真を撮影するためには、どんなことに気をつけて撮影したらよいのか、そのポイントやコツを解説します。

セッティング

■撮影用照明のセッティング
  「RIFA(リファー)-F40×40cm」という、ネットショップのスタンダードとなっている撮影用照明を使います。

  「料理写真撮影の基本」で詳しく説明しているとおり、料理写真のライティングパターンである、"やや逆光気味に光をあてる"というのが基本となります。
  もちろん、照明の高さや向きなど微調整は必要ですが、大きくは上の写真のセッティングで、ほとんどの写真が撮れると考えて良いでしょう。

撮影

  米のように、特別なものではなく、誰もが知っていて、日常的に消費される商品の場合、販売価格やサービス、そして販売者の信頼性、さらには、ショッピングシステムの簡便さなどが、購入するかどうかに影響する最も重要な要素となります。
  ですので、商品写真が、売れ行きそのものを大きく左右することはないと思われるかもしれませんが、価格・サービス・販売者の信頼性などを伝えるところまで到達してもらうための入り口と考え、しっかりと取り組む必要があります。
  もしも、価格やサービスなど、競合者と大きな違いがない場合は、なおさらに、商品写真の重要性が高まることとなります。

■「米」そのものを撮る場合
  一般的なユーザーは、米の形状や色を見ただけで、その特質がわかるようなことはないでしょう。ですので、安易に考えて撮影した写真でも、「まあいいか」と思ってしまいそうなところですが、ひと手間かけて、印象度を高めた商品写真にしてみましょう。
  そうすることで、興味を持ってもらう度合いを高めることもできるのではないでしょうか。
ふつうに撮影しただけの米の写真
特別なことを考えずに撮るだけでも、
米ということはわかるかもしれませんが、
これでは、印象度は高まりません。
  とは言え、おおげさなことを考える必要はありません。繰り返しますが、「米」は日常的に消費される商品です。そのような商品の写真に、あまりにも過度な演出を加えると、かえって "うさんくさく" 感じてしまったり、逆効果になることも少なくないでしょう。
ザルに入れた米の写真
升に入れた米の写真
もみじを小道具に使った米の写真
  このように、シンプルな演出で十分です。これだけでも、ただ撮っただけの写真と比べたら雲泥の差です。
  背景となるもの、米を入れる器、必要に応じて小道具、この3点をきちんと考えて撮るだけで、印象度が高められるのですから、ぜひ試してみて下さい。
米の撮影状況
上の写真の撮影状況です。(3点ともほぼ同様の状況で撮影しています。)
照明の位置が、商品である米にかなり近いことと、逆光気味に光をあてていることがポイントです。
  印象度という点を、ちょっと違った視点で考えてみると、こんな写真も効果的かもしれません。
一粒だけをアップで撮影した米の写真
升からこぼれ落ちるところを撮影した米の写真

■「ご飯」として撮る場合
  「米」そのものにそれほど詳しくない一般的なユーザーの、目を引く・印象度を高める、という点で考えるなら、炊き上げた「ご飯」として見せた方が、より効果が高いのではないかと思います。

  美味しそうなご飯として見せる写真のポイントは3つです。
1.撮影用照明によるライティング
  ご飯は、白い粒の集まりです。その一粒一粒が見えなければ、ただの白いかたまりとして写ってしまいます。そうならないためには、撮影用の照明で光をコントロールすることが必要です。
  基本は、ご飯に近い位置から、撮影用の照明でやや逆光気味に光をあてることです。ご飯の真後ろがいいのか、あるいは、左右どちらか、ななめ後ろ側からがいいのか、そういった微調整は必要となりますが、「近い位置」「やや逆光気味」ということが大切です。

※撮影用の照明を使わない場合は、日中で、太陽の直射光が入らない窓際に撮影場所を作り、室内の照明を消灯した状態で「逆光気味」の状況を作って撮影するのがベターです。

2.器の選択
  とても重要な要素です。高価な必要はありませんが、日常とはちょっとだけ離れた印象の器を使うのがコツです。
  普段使っているご飯茶碗ではなくお客様用のものを使ったり、おにぎりなら竹皮を使うなど、"ちょっとだけ" 特別感を演出してみましょう。
ちょっと上品な茶碗の写真
竹皮の写真

3.アップで低い位置から
  料理写真全般に「アップで低い位置から撮る」というのが基本と言えるかもしれません。
  印刷物などと違って、ネットショップの商品写真は、細かなところまで確認しづらい、パソコンや携帯端末などのディスプレイで見ることになります。しかも、じっくりと見るのではなく、パッと見た感じで、興味を持つかどうかを判断されてしまうのです。
  そうであるのに、全体像を写すことを優先して、遠くから写したのでは、インパクトが弱く、目を留めてくれることをあまり期待できないでしょう。

離れた位置から撮影したご飯の写真
離れた位置から、全体を写そうとするほどに、
インパクトや印象度が乏しくなります。
  ネットショップの商品写真は、見てもらいたいところがしっかりと写るように「アップ」で、パッと見たときに目を引くように、インパクト(迫力)を考えて「低い位置」から撮ることがおすすめです。

低い位置から撮影したご飯の写真
箸上げしているご飯の写真
おにぎりの写真

■パッケージの撮影
  米のパッケージの場合、美しさというよりも、わかりやすさを優先することになるでしょう。

  可能であるなら、中身の入っていない袋だけを写すのがいいでしょう。平らに延ばした状態であれば、品名などもわかりやすく、切り抜く場合も作業が簡単になります。
  また、中身がない状態で撮影できるなら、袋の裏に厚紙や段ボールを貼ると、形がくずれず、立てて撮影することができます。平面的なものを立てて撮影すると、商品の正面(撮影者の後ろ側)に窓などがない限り、写り込みの心配もほとんどなくなります。

  ただ、多くの場合は、中身が入った状態で撮影することになると思います。その場合、あちこちが点々と光ってしまったり、品名が見えづらくなったりしないよう、写り込みへの対処を考える必要があります。
  写り込みを少なくするためには、近くに窓がなく、室内の照明も消灯して、少し薄暗く感じるくらいの状況で撮影するのが良いかもしれません。撮影環境が暗くても、明るさは「露出補正」で調整できるので、まったく問題ありません。
米の袋の写真


  ※パッケージの撮影については、こちらもぜひご覧下さい。 >>「商品パッケージの撮影」

応用テクニック

  お米またはご飯の写真とパッケージの写真を合成すると、よりわかりやすくなり、ユーザーにとって親切な写真と言えるかもしれません。
米のアップの写真に米の袋の写真を合成した商品写真
ご飯の写真に米の袋の写真を合成した商品写真
  もちろん、フリー素材との合成も、積極的に考えてみましょう。
稲穂の写真に米の袋の写真を合成した商品写真
稲穂の写真にご飯の写真を合成した商品写真
■フリー素材情報 利用サイト名:PIXTA ;URL:http://pixta.jp/ 利用料金:525円
写真素材のピクスタ


  最初の方でも書いたとおり、商品写真自体が、直接的に売れ行きに影響することは少ないかもしれませんが、まず興味を持ってもらうための、ピーアールポスター的な位置づけと考えてみるなら、やはりおろそかにはできません。

  また、商品それぞれが、一目でわかるような特徴的な色や形を持っているわけではないので、どこかで見たことがあるような写真になってしまうかもしれませんが、それだけに、比較されやすいとも考えられます。
  美味しそうに、印象的に見えるように、大切なポイントを丁寧にしっかりと考えた商品写真にすることが重要です。
商品別撮影実践-「米・ご飯」の撮影
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