自分で撮りたいネットショップオーナーのための、商品写真撮影Webセミナー
「透明なグラスやガラス製品」の撮影
Canon PowerShot SX230 HS
(コンパクトタイプのデジタルカメラ)
露出補正:±0
ホワイトバランス:オート
シャッター速度:1/30秒(自動)
絞り値:f4.5(自動)
ISO:100
画像加工
・明るさの微調整
・コントラストをやや強く調整
・切り抜き
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約15分
グラスやガラス製品を専門に販売しているネットショップの数はそれほど多くはないでしょうが、それだけに、その撮影方法についての基本情報が少ない製品でもあります。
透明感を伝えつつ、商品の形状もわかるように撮影するためには、どんなことに気を付けたらいいのか、グラスやガラス製品など、透明感を伝えたい商品を撮影するときには、ぜひ参考にしてみて下さい。
透明感を伝える写真の基本
そもそも、目の前にあるモノを「透明」と認識するのは、どんな状況のときでしょう?
1.後ろにある物が見える
最も分かりやすい状況はこれでしょう。
グラスなどの後ろにある物が見えることで、透明であると認識できます。まあ、当たり前ですね。
ただ、商品写真として考えると、何が主役なのかわかりづらくなってしまうため、このような撮り方をすることは少ないでしょう。
2.光が透過してくる状況
商品写真として考えるなら、商品の後ろに何も置かず、それでも「透明」であると伝わる写真にしたいところです。どうすればそのような写真にできるでしょう。
まず下のイラストを見て下さい。
実際の状況としては、例えば、グラスを手に持って、窓に向かって見てみます。
グラスの後ろ側(窓の外)の光が、グラスを透過して自分の目(デジタルカメラ)に届く状態、これが「透明感」
を伝える写真のために必要な条件となるのです。
グラスやガラス製品など、透明な商品の商品写真では、この状態を再現することが基本となります。
透明感が伝わる状況を再現して撮影する
1.撮影用照明を使わない場合
撮影用照明を使わない場合は、撮影環境(撮影場所)を考えなくてはなりません。
・日中であること
・窓際または窓際に近いこと
上記の2点です。
具体的な状況を、透明感を伝える写真の基本のところで説明したことに照らし合わせて、イラストで確認してみると。
グラスなどの商品を、光が透過してくる状態にするためには、このように、商品の後ろから光が当たっている状況、商品の後ろ側が明るい状況で撮影することが必要です。つまり、逆光のような状況です。
このとき、商品の後ろ側(窓側)と手前側(カメラ側)の「明暗差」が大きいほど、透明感が強調される写真になります。
前後の明暗差が大きい場合の作例
前後の明暗差が小さい場合の作例
ちなみに、窓を背にして、順光(被写体の正面側から光をあてる)になるように撮影すると、下のような写真になります。
透明感が伝わりやすいのは、逆光か順光か、よく分かってもらえると思います。
逆光(または逆光気味)で撮影することによって、透明感を伝える写真にすることができますが、それだけでは、
商品自体の光沢感や質感までは表現しきれないことが多くなります。
そこで、必ず用意しておかなければならないのが「レフ板」です。
商品よりも大きな白いレフ板を二つ用意しておき、カメラに写らないように、商品の手前側に配置します。
こうすると、レフ板の白が、グラスの表面に写り込んで、光沢感や質感までもが伝わる写真にすることができるのです。
レフ板の位置を調整することで、写り込み方も変わるので、撮りたいイメージに合わせて調整してみましょう。
※レフ板について詳しくは「B教室・補講2 レフ板」を参照して下さい。
2.撮影用照明を使う場合
撮影用照明を使う場合も、商品の後ろ側を明るく照らして、手前側はレフ板で調整するという基本は変わりません。
天候や時間、撮影場所を気にすることなく、いつでも安定した結果を得られるのが最大のメリットです。
また、照明の位置や向きを変えることで、商品の見せ方に変化をつけることもできます。
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