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■撮影商品ジャンル
その他雑貨

「透明なグラスやガラス製品」の撮影

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切り抜きを前提とした撮影のテクニック

  次は、商品であるグラスやガラス製品だけを「切り抜き」で使う場合の撮影テクニックについてです。

  商品が透明ですから、背景に色があると切り抜いたときに不自然な写真になってしまうので、当然ながら白い背景で撮影します。
  そしていちばんのポイントは、商品の輪郭(背景との境界)を美しく、くっきりと見せるために、黒い輪郭線ができるようなセッティングをすることです。

1.黒い画用紙を、商品の形に合わせて切る

  まず、通常の撮影に使う道具類以外に、黒い画用紙(ある程度しっかりした黒い紙ならOK)を用意して下さい。
  用意した、黒い画用紙の上に商品を置いて、商品の輪郭に合わせてカットする線を描きます。このとき、商品の輪郭にピッタリと合わせるのではなく、商品の大きさよりも、2cm程度大きめになるように線を描いて下さい。

グラスの外側に沿って、黒い画用紙に線を描いている状況の写真

  商品の形どおり、できるだけ正確である方が好結果は得られるのですが、それほど神経質にならなくてもいいのではないか、というのが正直なところです。

  商品の形に合わせた線を描いたら、その線に沿って、できるだけきれいにカットします。特に直線部分は、極端に歪んだりしないように注意して下さい。

描いた線に沿って黒い画用紙をカットしている写真

2.黒い画用紙に厚紙などを貼って、立てられるようにする

  撮影に使うのは、商品の形に合わせてカットした画用紙の、外側部分です。

グラスの形に合わせてくり抜いた黒い画用紙の写真

  撮影時には、これを立てて使うことになります。そのままではペラペラで、立てることができないため、段ボールや厚紙などを張り付けて、支えを置いて立てられるように準備しておきます。

立てられるように、黒い画用紙に段ボールを張り付けた写真

3.セッティング

  順を追って説明するより、最終的に、どんなセッティングを目指すのかを見てしまいましょう。

グラスの形に合わせてくり抜いた黒い紙を立ててそこにグラスを置いた状態の写真
セッティング状況を上方から見た写真

  黒い画用紙のくり抜いたところに、商品が入るようなセッティングにするのです。

  こうして撮影すると、黒い画用紙が輪郭線のように、商品であるグラスに写り込んでくれます。
  このとき、黒い画用紙は、商品の背面くらいのところに位置するように置いて下さい。

グラスの背面くらいに黒い紙を置いている状態の写真

  画用紙の位置が手前側(カメラ側)になるほど写り込みができづらくなります。

  黒い写り込みは、背景との境界にもなるため、画像加工ソフトで切り抜き作業を行う際も、やりやすくなるのは、言うまでもありません。

画像加工ソフトでグラス写真の切り抜き作業を行っているようすの写真
切り抜いたグラスの写真

  ちょっと手間が掛ってしまいますが、透明な商品の切り抜き写真の撮影方法としては、これが基本となります。
  メインの商品写真もこの方法で撮影したものです。


  オマケ的な情報ですが、撮影用照明がある場合、商品の真後ろから、カメラに向けたセッティングにすると、背景をほぼ真っ白にすることができて、そのままでも切り抜き写真のようなイメージで見てもらうこともできます。

デジカメ照明RIFA(リファー)-F40×40cmをグラスの真後ろにセットした状態の写真
デジカメ撮影用ライトRIFA(リファー)-F40×40cmの光を真後ろからあてて撮影したグラスの商品写真

  ※この場合、完全な逆光となるため、「露出補正」でしっかりと明るくなるように撮影することが必要です。

白いアクリル板を使った撮影方法

  最後に、グラスなどの撮影のバリエーションとして、白いアクリル板を使った撮影方法をひとつご紹介します。
  これも、最終的なセッティング状況を見て下さい。

白いアクリル板を使ったグラスの撮影状況の写真

  ポイントは、商品を置いた白いアクリル板の下にも卓上スタンドなどの照明を置いて、商品の下も明るくしていることです。

  このセッティングで撮影した商品写真は、輝きを強調するようなイメージの写真にすることができます。
  高級感を伝えたいときなど、効果的かもしれません。

輝きが強調されたイメージのグラスの商品写真例1
輝きが強調されたイメージのグラスの商品写真例2

まとめ

  グラスや透明なガラス製品を撮影するとき、最も大切なポイントは、商品の手前よりも、後ろ側の方が明るい状況をつくることです。これは、撮影用照明を使う場合も使わない場合も同様です。

  写真は、目で見えているとおりに写ります。だから、実際に目で見たときに「透明」と感じやすい状況を考えて、その状況を再現するという、わかってしまえば「当たり前」という方法が、透明感を伝える商品写真の撮り方なのです。
  これは、グラスなどに限らず、ボトルや飲み物などの透明感を伝える写真でも同じですので、ぜひ今後の参考にしてみて下さい。

商品別撮影実践-「透明なグラスやガラス製品」の撮影
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