自分で撮りたいネットショップオーナーのための、商品写真撮影Webセミナー
「ビール」の撮影
・透明感を伝えるためには
・ボトルや缶をきれいに撮るためには
そして何よりも、
・ビール独特の“泡”
これらの基本的な撮り方のポイントを解説していきます。
特に“泡”については、作り方を含めての提案もあるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
「ビール」の撮影 ------ 目 次 ------
1.ビールは【逆光】で撮る 2.撮影用照明がない場合 3.撮影用照明を使う場合 4.さらにワンポイント
1.基本パーターンその1……横からのライティング 2.基本パーターンその2・・・上からのライティング 3.ボトルや缶に水滴をつける
透明感を伝える写真にするために
※作例及び解説写真ではビールの泡がなくなっていますが、できるだけビールをムダにしないよう、透明感を伝える方法についての解説のみを優先してのことと、どうぞご理解下さい。泡を含めた撮影については、後半で解説いたします。
ビールに限らず、ドリンクなどの透明感を伝える商品写真を撮るためには、光の使い方、つまり、“ライティング”が最も重要なポイントとなります。
次のふたつの写真を比べて下さい。
bの方が、透明感が感じられる写真になっています。これがライティング(光の使い方)による違いです。
商品の正面、つまりカメラ側から光をあてる“順光”で撮影したaに対して、bは、商品の後ろ側から光をあてる“逆光”で撮影しているのです。
この“逆光”こそが、ビールの透明感を伝えるために必要なライティング(光の使い方)の基本となります。
撮影用照明を使わずに、ビールの透明感を伝える写真を撮るためには、日中の窓際(窓の近く)で撮影するのがベターです。
窓に向かって撮影するようにセッティングすることで、窓からの光が逆光となって、ビールの透明感を強調してくれます。
外の明るさなど撮影環境にもよりますが、逆光のため、グラスやジョッキの手前側が暗くなり過ぎること もあります。その場合は、レフ板を使って調整することが必要です。
レフ板なし
レフ板あり
レフ板を使うと、グラスやジョッキの両側にうっすらと白い写り込みもできるので、グラスやジョッキの光沢感も同時に表現することができ、写真の印象が、より涼やかな感じになります。
撮影用照明を使う場合は、時間や場所は関係ありません。照明の位置や向きの調整をするだけです。
このように、商品の真上よりも奥から、照明の発光面を少しカメラ側に向けて、“完全な逆光”というより、“やや逆光気味”となるようにします。
このとき、商品と照明の距離は、遠ざけるよりも近い方が好結果になりやすいと覚えておいて下さい。
そうして撮影すると。
この程度の写真は、簡単に撮れてしまいます。
また、撮影用照明の位置や向きを微調整することで、写真の印象は大きく変えられます。
自分の撮りたいイメージに合わせた商品写真にできるのが、撮影用照明を使った撮影ならではのメリットのひとつです。(透明感に注目して見て下さい。泡については後述いたします。)
「たまたまビールを撮る必要がある」というだけなら、窓際で逆光になるように撮影するとよいと思いますが、ビールなどドリンク類の撮影を継続的におこなうのなら、撮影用照明を使った方が、遥かに効率良く、好結果が得られると言えます。
ビールに透明感を持たせ、さらに、輝いているかのように見せるために、銀色の反射板を使ってみましょう。
すると、ビールが輝いているかのような写真にすることができます。(どちらが良いかは、商品のイメージをどう伝えたいかによるところかと思います。)
反射板を金色にしてみると、ビールの黄色がより強調されます。(金色の折り紙を利用しています。)
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