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「ビール」の撮影
ビールの泡
撮影前の準備を入念におこなって、運が良ければ、ベストな状態のビールの泡を、“一発”で撮れるかもしれませんが、なかなかそうはいかないことを、ビールの撮影にトライされた多くの方が経験していることでしょう。
そこで、ビールの泡はどうやって撮る(作る)のが良いか、その方法をいくつかご紹介します。
※撮影したビールは飲めなくなってしまうため、「もったいない」「ムダにするな」というご意見があるかもしれませんが、自然でベストな状態が撮れるまで何度も何度も繰り返すよりも、結果的に使うビールの量を少なくできると思い、ご提案させていただきます。
定番中の定番です。
グラスやジョッキに注いだビールの泡が、かろうじてでも“画になる”状態を保っているのは、長くても数十秒程度でしょう。でも泡が消えてしまったからといって、新しくビールを注ぎ直すのはあまりにももったいないです。
そこで、よく使われるのが“塩”です。もちろんごく普通の塩で大丈夫です。
泡のなくなったビールに、ひとつまみ程度の塩を入れてみると……。
グラスやジョッキの大きさにもよりますが、想像以上に勢い良く泡が発生するので、どの程度の量を入れたらいいのか、本番前に1度試しておくことをおすすめします。
また、無限に泡が発生するわけではなく、多くてもせいぜい3~4回(グラスやジョッキの大きさなどにもよります)が限度ですので、できるだけ無駄にしないように、ライティング・カメラ位置・シャッターを押すタイミングなど、しっかりとテストしてから撮影に臨みましょう。
これも定番のひとつです。
方法は簡単。泡の無くなったビールを、割りばしでかき混ぜるだけです。
割り箸の表面にある細かな凹凸が、ビールの中の炭酸ガスに刺激を与えて泡ができるらしいです。
難しい理由はさておき、ともかくは泡を発生させることに成功しました。
実際に試してみた結果としては、すぐに多くの泡ができる“塩”の方が、撮影には適しているように思います。
ここからは、本物の泡ではなくて、“ニセモノ”を使って試してみます。
広告写真業界では、人工的な泡を作ってビールを撮影するのは珍しいことではないようです。
その中でも、卵白を泡立てた “メレンゲ” を使うというのはよく聞きますが、それよりも簡単な方法でできないものか、試してみようと思います。
泡というよりは、“生クリーム”といった感じです。
泡よりもかなりしっかりとしているので(硬いと言った方がわかりやすいでしょうか)、それらしく形を整えるのは相当難しいです。
これなら塩や割り箸を使って、泡を発生させた方が簡単だと思いました。
最近の洗顔石鹸は、きめ細かな泡立ちをアピールする製品が多いので、「もしかしたら!」と思って試してみました。
かなりイイ感じです。シェービングクリームよりも本物っぽい見え方です。
これならアップの写真でも十分に使えそうなので、試してみる価値アリです。(細かな泡立ちを“売り文句”としている「ボディーソープ」も同様の結果がえられるかもしれません。)
ただ、注意点がひとつ。
泡はかなり長持ちするのですが、時間が立つと、少しずつビールに溶け込んでしまい、ビールの透明感がなくなってきますので、できるだけ手早く作業することが必要そうです。
メレンゲにしても、ここで試してみたシェービングクリームやフェイスソープも、商品であるビールそのものの泡ではないので、「そんなインチキは嫌だ」と思われる方も少なくないかもしれませんが、ビールのムダを最小限に抑えられ、撮影作業が楽になるなら、検討してみる価値はあるのではと思います。
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