自分で撮りたいネットショップオーナーのための、商品写真撮影Webセミナー
わたしが以前勤めていた会社は、プロ用の撮影用照明を製造販売していました。(業界は小さいですが、ブランドメーカーです。)顧客のほぼすべてがプロ写真家や照明技術者でしたが、わたしは、インターネットの急速な普及に伴って、ネットショップが増え、同時に、各事業者内で商品写真を撮影するという新たな需要が生まれると予測し、ネットショップ向けに撮影用照明のインターネット販売を開始ししたのです。
やがて、商品群の柱となる商品を販売開始することとなるのですが、その商品の価格は、10万円! です。10年くらい前のことなので、ほとんどのネットショップは撮影用の照明なんていうものがあることすら知りません。完全なる未認知商品です。その上、価格が10万円です。
当時、ネットショップ運営を担当していたわたしは、運営に関わる多くの作業をひとりでやっており、その商品の販売ページも自分で作らなくてはなりません。柱となる商品なので、失敗はできないというプレッシャーの中でです。
未認知であるからこそ、ネットショップ向けの同様な商品の競合は皆無でしたが、はてさて誰が購入するだろう、この答えが中々定まりませんでした。最終的に出した答えは、その時すでにもの凄い実績を出していた、有名ネットショップ1店舗を選んで、「よし、このネットショップに欲しいと思ってもらえるようなページにしよう!」と、購入者のイメージをたったひとつ(1事業者)に絞り込んで、ページを作ったのです。
絞り込んだと言っても、誰が見ても商品の良さが伝わるようにと考えた情報は、当然ページの中に盛り込みましたが、それでも、常に、ひとつのネットショップが明確にわたしの頭の中にありました。
さて、販売開始を迎えます。
ネットショップ、つまり事業者に販売するわけですから、販売開始日は平日です。しかも、月曜とか金曜は避けて、販売開始時間は、会社からも比較的アクセスしやすいであろう、お昼の12時としました。その結果、販売開始直後から、10分に1件を超えるペースで、注文が入ってくるのです!まだ誰も(ネットショップ事業者では)見たこともない、10万円の商品にです!
結果的には、購入者を思い切って絞り込んだことで、商品説明や手に入れられる効果(メリット)が、具体的で明確に、伝わりやすいページができたのだと思います。
今考えると、たったひとつ(1事業者)というのは極端だったかなと思いますが、購入者のイメージを明確にしたことによって、ページ内の情報や言葉の選び方、そしてもちろん写真も具体的になり、結果として、多くの方に商品の魅力を、ブレることなく伝えられるページになったのだと、わたし自身は考えています。
反対に、不特定多数の方(事業者)に、まるで投網でも投げ込むかのようなことを考えて販売を開始していたなら、きっとこのような結果を得ることはできなかったでしょう。ユーザーを絞り込むと、販売数が激減してしまいそうですが、この時は、大成功だったと言えます。もちろん、結果論ではありますが、まぎれもない事実であり、その後も順調に業績を伸ばすことができました。
コンサルタントではありませんし、マーケティング的情報については、このように、これまでの実体験や追体験などを基に書いていますので、「絶対だ!」なんて思ってもいませんが、ネットショップにおける商品写真の考え方については、実体験を基にしている、ということこそ、わたしあるいは、このサイト「photo-zemi/フォトゼミ」の最大のアピールポイントだと考えています。そういった視点で、今後も参考にしていただくことができたら、幸いです。
あ、そうそう。
購入者としてイメージしたネットショップさんですが、
販売開始当日の夜、ご注文をいただきました!
当然、PCの前で、ガッツポーズです。
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