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撮影実習・料理写真撮影の基本

料理写真に必要な道具

1)撮影用照明
2)デジタルカメラとカメラ用三脚
3)背景
4)小道具類
5)レフ板
6)器
7)ティッシュペーパー

  これらが、短時間で、美味しそうな料理写真を撮るために必要かつ重要な道具です。
  それぞれについて、詳しく説明します。

1)撮影用照明

  いくつかの条件を満たすことができるなら、撮影用の照明がなくても、美味しそうな料理写真を撮影することが可能ですが、常に安定して良い結果を得るためには、撮影用照明は不可欠な道具となります。
  料理写真に限らず、商品写真の初歩段階では、高額なデジタルカメラを買うよりも、撮影用照明にその予算を投資した方が、はるかに得られるものが大きいと言えるくらいです。

  ここでは、この撮影用照明を使います。

  40×40cmという大きさは、単品の料理撮影用として考えられる大きさです。照明のサイズが大きいほどに、撮影できる範囲も大きく(広く)なりますが、使い方や照らし方などの考え方は、全く同様に考えることができるので、まずは、扱いやすく入門機としても最適な、40×40㎝という大きさの照明で、単品の料理撮影をマスターしてしまいましょう。

2)デジタルカメラとカメラ用三脚

  「誰にでも実現可能」という点から、コンパクトタイプのデジタルカメラを使います。

Canon PowerShot SX230 HS
(実売価格13,800円~  ※2013年11月現在のインターネットの価格比較サイトで調査) コンパクトタイプのデジタルカメラの写真

  決して高額ではなく、ごくごく普通のコンパクトデジタルカメラです。
  高額・高級なデジタルカメラを考えるよりも、優秀な撮影用照明を導入した方が、はるかに簡単かつ短時間で、良い結果を得られるようになるのだと、ぜひ覚えておいて下さい。

  また、カメラ用三脚も必須の道具となりますが、これについても、必要な条件さえ満たしていれば、安価な製品でも全く問題ありません。
  カメラ用三脚については、B教室のセミナー「撮影前に用意しておきたい道具」の中で詳しく解説していますので、ご覧下さい。

3)背景

  普通に考えると、食卓のテーブルが、料理写真の背景となります。もちろん、これはこれで正論です。
  ただ、販売を目的としている場合、より印象的に、魅力的に見せたいところです。そこで、背景も可能な範囲で工夫をしてみましょう。

  例えば、テーブルだとしても、濃い色が良いのか、明るい色の方が良いのか、料理の種類や見てもらいたいユーザー層によって変えた方が良いに決まっています。
  そんなときのために、安価でかまいませんので、木目の壁紙などを数種用意しておけば、簡単に雰囲気を変えることができます。撮影範囲をカバーできればいいので、大きさもそれほど必要ありません。

濃い色の背景で撮影した味噌汁の写真
明るい色の背景で撮影した味噌汁の写真


  更には、テーブルにこだわらずに、布やお盆、あるいは大理石調の壁紙なども利用できます。また、和風を演出したいのであれば、木のすだれだって、背景として使えます。

洋風な背景で撮影したチョコレート菓子の写真
木のすだれを背景にした寿司の写真
背景が洋風のものであれば、洋風に感じやすく、
背景が和風のものであれば、和風感が強調されます。

  ともかく、大切なのは、柔軟な発想です。身近にあるものを料理写真の背景として試してみると、想像以上の好結果を生むこともあるはずです。

  テーブルの上で撮るのがあたりまえと決めつけずに、背景にも工夫をしてみましょう。

4)小道具類

  料理写真では、季節感も大切な要素となります。これを写真で伝える簡単な方法として、小道具を使った演出をおすすめします。
  100円ショップなどで手に入れられる造花で十分なので、伝えたい季節に合わせて、小道具として使ってみましょう。

桜を小道具に使った寿司の写真
もみじの造花を小道具に使ったどら焼きの写真
クリスマスの飾りを小道具に使った唐揚げの写真
脇役である小道具があまり目立つことのないよう、ほんのちょっと見えるだけで十分な効果があります。

  背景と同様に、柔軟に考えることができれば、表現の幅も大きく広がるはずです。

5)レフ板

  B教室の補講2「レフ板」で詳しく解説しているので、ここでの詳細な説明は省略しますが、料理写真の撮影でも、重要な道具となりますので、必ず用意して下さい。

  料理は、普通の商品に比べると高さはあまりない場合が多いです。そこで、レフ板も、一般的な、A4やB5サイズ以外に、料理の高さに合わせて、横長な物も用意しておくと便利です。

細長いレフ板の写真
ポイント
厚紙や厚めの画用紙を適当な大きさに切って、二つ折りにするだけで十分です。
6)器

  次は器の選択です。言うまでもなく、これもとても重要です。
  選び方のコツとしては、普段使うような器より、少しだけ高級感があったり、ちょっとだけオシャレなデザインの物を選ぶことです。

高級そうな器を使った海老フライの写真
器にこだわったそばの写真


  高級過ぎたり、過度なデザインの場合、購入者の生活からかけ離れてしまって、不自然さを感じて受け入れられづらくなってしまいます。かと言って普段使っているような器では、現実的過ぎて「夢」や「ワクワク感」がありません。そこで、その中間地点に位置するような、ちょっと高級そうな、あるいはちょっとオシャレなデザインの器を選ぶことがポイントです。
  抽象的な表現が許されるなら、ネットショップの商品写真にとって大切なポイントのひとつは、「手が届きそうな夢」を見てもらえるかどうか、ということです。

  実物を見てもらうわけではないので、器の実際の値段は考えなくても大丈夫です。どう見えるか、ということなので、安価な物でも十分です。

  そしてもし、色で迷う場合には、白が無難です。
  料理の色が分かりやすくなるということもありますが、白い器だと、器自体がレフ板の役目を果たしてくれるため、料理の下部や切り口なども明るく見えやすくなるからです。

白いお皿がレフ板の代わりになってケーキの切り口も明るく撮れている写真
料理写真に適さない器

  適さないと言い切ってしまうのは語弊があるかもしれませんが、あえてわかりやすくいきます。

・金や銀色が入っている器
金や銀がキレイに表現できると良いのですが、実際にやってみるとけっこう難しいのです。料理撮影に自信が持てるようになるまでは、金や銀が入った器は避けた方が無難でしょう。
・あまりにもカラフルな器
主役である料理が目立たなくなってしまう可能性が高いです。色使いだけでなく、デザインも含めて、あまりにもカラフル(派手)な器はおすすめしません。
・料理に対して大き過ぎる器
フランス料理を思い出して下さい。大きな器の真ん中に、上品に盛り付けられた料理。
実際に食事をするのなら、それが効果的なのかもしれませんが、写真を撮ることを考えた場合、構図等のバランスを取ることが難しくなります。料理の大きさとのバランスを考えた器を選ぶことが、撮影作業の効率を高めることにもつながります。
・料理に対して深過ぎる器
日本料理では、深い器がよく使われます。それを写真に撮ろうとすると、どうしても上から覗き込むような撮り方になり、その結果、平面的な料理写真になってしまいます。
料理写真用の器は、できるだけ深さのない物が撮影しやすいと言えます。

  器を選ぶときには、実際に食事をするときとは考え方を変えて、写真としてどう見えるか、どんな器だったら撮りやすいか、この点を重視して選ぶようにしましょう。

7)ティッシュペーパー

  最後はティッシュペーパー。
  説明するまでもないかもしれませんが、料理写真を撮影する場合、料理の周囲や、撮影者自身の手が汚れてしまうこともあります。器のふちなどに着いた汚れを拭き取ったりするためにも、ティッシュペーパーを近くに用意しておきましょう。


  以上が、料理写真を撮影するときに用意しておく道具となります。
  買いに行かなければならないものもあるかもしれませんが、どれも本当に重要なので、必ず用意していただきたいものばかりです。





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