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「キャンドル」の撮影
その他、応用
2.キャンドル卓のイメージ
最後は、キャンドルを配した、食卓のイメージ写真です。
撮影以前に、テーブルコーディネイトが大切になりますが、フリー素材サイトなどを見て、そのセッティングや雰囲気を真似してみるのが、最も有効かつ手っ取り早いと思います。
※ここでは、手の込んだテーブルコーディネイトは省略しますがご理解下さい。
その上で、必要になるのが、キャンドル以外の光源です。
デジカメの操作など撮影の手順としては、炎を主役とした写真の撮り方と同様に考えて下さい。ただ、撮影範囲が広いので、キャンドルの炎だけでは、光が届かず、周辺は暗くなり過ぎてしまいます。そこで、別の光源も使うことが必要になります。
1)天井の照明を使う
この場合、条件があります。
オレンジ色の小さな電球のみ点灯できる天井照明であることです。
普通の蛍光灯の光は、白っぽく、なおかつ、明る過ぎて、キャンドル卓のイメージを作ることができません。オレンジ色の小さな電球だけを点灯すると、キャンドルの炎とのバランスが取りやすく、自然な撮影結果を期待できます。
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4(一眼レフデジカメ)
露出補正:+1 / ホワイトバランス:曇り / 絞り値:F5
シャッター速度:自動 / ISO:400
キャンドル以外の光源:天井の蛍光灯照明のオレンジ色の小さな電球のみ
画像加工:なし。撮影したそのままの写真です。
2)撮影用照明を使う
撮影用照明を使う場合も、通常使う普通の蛍光灯を光源としたのではうまくいきません。
そこで、「電球色 蛍光灯」という、白熱電球のようなオレンジ色の光の蛍光灯か、同様にオレンジ色の「電球色 LED電球」を取り付けて使用します。(蛍光灯もLEDもどちらも千円程度です。)
撮影用照明があると、照明の位置や照らす向きを変えることで、撮影範囲の明るさとキャンドルの炎とのバランスを調整できるため、より好結果を期待することができます。
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4(一眼レフデジカメ)
露出補正:+0.7 / ホワイトバランス:曇り / 絞り値:F4.5
シャッター速度:自動 / ISO:400
キャンドル以外の光源:
電球色のLED電球を取り付けた撮影用照明「RIFA(リファー)-F40×40cm」
画像加工:なし。撮影したそのままの写真です。
まとめ
購入者の使用シーンや購入目的を想像すると、あまりにも凝った演出は逆効果で、できるだけシンプルに、自然なイメージで見てもらえる写真の方が良いと考え、作例もシンプルであることを心掛けました。それだけに、"ごまかし"がきかず、丁寧に撮影することが必要な商品だと感じました。
特に、キャンドルのように商品自体が発光している被写体を撮影する場合は、丁寧に作業を行う中でも、露出補正やホワイトバランスといった、デジカメの操作が、結果に大きく影響することもわかっていただけたかと思います。
とは言え、"パターン"のようなものがあるので、慣れるほどに、感覚的に撮影作業ができるようになるはずです。
火を灯した写真など、「自分では無理かな」と思っていたなら、ぜひ、ここで説明した手順で試してみて下さい。コツさえわかってしまえば、きっとあなたの思い描くイメージの写真が撮れるようになるはずです。
ただし、万一のための、消火用の水などは絶対に忘れずに。
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