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■撮影商品ジャンル
フード

「ドリンク・飲み物」の撮影

演出を加えた、ドリンク・飲み物の商品写真

  ドリンク・飲み物の撮影について、最後は、演出を加えた写し方についてです。

  ただ、これについては、考え方が分かれるところかもしれません。
  専門店としてネットショップを運営している場合、余計な演出は避けた写真で見てもらいたい、というスタンスを取っている事業者様もおられます。

  一方、専門的な知識を持っていないユーザーにもぜひ購入して味わって欲しいために、ある程度の演出を加えた写真で、ともかくは興味を持ってもらいやすくする、という考え方の事業者様もいらっしゃいます。

  このあたりの考え方は、事業者様次第ということになりますが、より印象度を高める演出を加えた商品写真を撮ろうと考えられた場合の参考になればと、ドリンク類の商品写真では、どんな演出方法があるのか、そしてその撮影ポイントは、といったところを、詳細な撮影データと共に解説します。



1.シーンを演出して撮る
  「誰」が「何のため」にその商品を購入するのか。その答えがシーンを演出するために必要なことです。
  例えば恋人の誕生日に、自宅でお祝いをする時に飲むシャンパンが欲しい、といった場合は、こんなイメージになるでしょうか。
■撮影データ
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4
露出補正:±1/WB:オート/絞り:f5/ISO:1600
シャッター速度:1/320秒
画像加工:彩度と色(イエロー)をやや強調
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約5分(11カット撮影した中の1つ)
花やプレゼントを置いて演出して撮影したシャンパンの商品写真
  自分の晩酌用に、「たまにはちょっといいお酒を飲みたいな」、だったら、こんな感じでしょうか。
■撮影データ
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4
露出補正:±1.7/WB:オート/絞り:f5.6/ISO:1600
シャッター速度:1/320秒
画像加工:彩度の調整とシャープさをやや強調
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約5分(12カット撮影した中の1つ)
お刺身を小道具として使って撮影した日本酒の写真

  難しく考えることはなく、購入したユーザーが、実際に飲むシーンを想像して、それとわかる状況を再現すればいいのです。
  購入した商品以外に、そこには何があるのか、あるいは、グラスはいくつあったらいいのか、そんなことをイメージして、何となくでいいので、そのシーンの断片を画面の中に作ってみましょう。



2.商品自体に演出を加えて撮る
  ドリンク類の写真の演出としては、シーンを作るよりも、より効果的かもしれません。ただし、相応の準備と、デジカメの設定等が必要となります。

1)注がれる瞬間
  撮影状況は透明感を伝える撮り方とほとんど同じです。

撮影用照明RIFA(リファー)-F40×40cmを使った撮影状況

  光のあて方も大切ですが、何よりも重要なのは、デジカメのシャッタースピードを速くすることです。
  シャッタースピードを速くすることで、瞬間をピタリと止めて写し撮ることができます。
グラスに注いでいる瞬間を撮影したシャンパンの商品写真
■撮影データ
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4
露出補正:+2/WB:オート/絞り:f5.6/ISO:1600
シャッター速度:1/400秒

画像加工:色と彩度調整、シャープさをやや強調
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約5分(5カット撮影した中の1つ)
グラスに注ぐ瞬間を撮影したワインの写真
■撮影データ
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4
露出補正:+2/WB:オート/絞り:f7.1/ISO:1600
シャッター速度:1/640秒

画像加工:コントラストをやや高めに調整
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約10分(9カット撮影した中の1つ)

  動いている状態を撮るのは、一度で成功することはほとんどなく、何度か繰り返して、うまくいった写真を選ぶことになるでしょう。
  また、注いだ飲み物が跳ねたりこぼれたりすることもあるので、周りが濡れても大丈夫なようにしておくことも必要です。

2)表面の波紋を撮る
  これもシャッタースピードが肝心です。
  注いでいる瞬間を撮るよりも準備は簡単ですが、それでも、何度かトライしてみなくてはならないでしょう。
桜の花びらが落ちて波紋ができた日本酒の写真
■撮影データ
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4
露出補正:+2/WB:オート/絞り:f5/ISO:1600
シャッター速度:1/400秒
画像加工:彩度の調整とシャープさをやや強調
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約10分(17カット撮影した中の1つ)
カップに注がれたコーヒーの表面に波紋をつけて撮影した写真
■撮影データ
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4
露出補正:+2/WB:オート/絞り:f5/ISO:1600
シャッター速度:1/500秒
画像加工:明るさの微調整
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約10分(22カット撮影した中の1つ)
  上から季節に合わせた花びら(造花でもOKです)を落としたり、水滴を落としたりすることで、自然な感じの波紋を作ることができます。もちろん、何度かトライしてみなくてはなりませんが。

3)下からのライティングによる演出
  まず作例をご覧下さい。
下からの照明を加えて撮影したワインの商品写真
■撮影データ
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4
露出補正:+1/WB:オート/絞り:f5/ISO:1600
シャッター速度:1/125秒
画像加工:彩度とコントラストを強めに調整
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約7分(8カット撮影した中の1つ)
■撮影データ
デジタルカメラ:Canon EOS Kiss X4
露出補正:+1.3/WB:オート/絞り:f5.6/ISO:400
シャッター速度:1/800秒
画像加工:彩度をやや強めに調整
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約7分(6カット撮影した中の1つ)
  撮影時のセッティングは、こうです。
撮影用照明RIFA(リファー)-F40×40cmの他に、下からの照明を加えた撮影状況

  乳白色のアクリル板の上にグラスを置いて、上からだけでなく、卓上用のスタンド照明を使って下からも光をあてています。
  透明感と同時に、高級感も伝わる写真として用いられることもある、ライティングによる演出方法のひとつです。

まとめ

  ボトルやパッケージはともかく、ドリンク類は、その中身を写真で見ただけでは、なかなか違いがわかりません。
  そのため、写真の美しさと合わせて、商品の違いや特徴を、どうアピールするかを考えて工夫する必要が多い商品だと思います。

  また、中身は液体であり、動いているので、止まっている商品を撮影するよりも、シャッタースピードなど、カメラ の設定を考える必要があります。その点では、コンパクトタイプよりも一眼タイプの方が適していると言えるでしょう。

  そうして撮影した、ボトルやグラスに注がれた商品をアピールするために、特に有効なのは、様々な合成が可能となる切り抜き写真かもしれません。少しでも短時間で、しかもキレイな切り抜き写真ができるようにと、その部分の説明をより詳しくしたつもりです。

  有名商品なのか、独自性の高い商品なのかによっても、写真の在り方や訴求方法は異なりますが、ここで解説してきたことが、実際に撮影されるときの参考になりましたらうれしいです。
ブドウの写真と合成した、グレープソーダの商品写真
商品別撮影実践-「ドリンク・飲み物」の撮影
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