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■撮影商品ジャンル
ファッション

「タンクトップ」の撮影

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トルソーに着せた場合

  タンクトップの撮影、最後はトルソーに着せた場合です。モデルを使った場合も同じと考えて下さい。

トルソーに着せたタンクトップの写真

  全身に近い撮影ですが、撮影用照明はこれまでと同様に、RIFA(リファー)-F80×80cmを1台だけで撮影してみました。(天井の蛍光灯照明は点灯しています。)

トルソーに着せたタンクトップの商品写真の撮影状況

  まず撮影用照明とトルソーとの位置関係から。
  写真ではわかりづらいですが、トルソーと撮影照明との距離は2mくらい離れています。
  トルソーに対して斜め30度くらいの位置、高さは照明の上側が天井に届きそうなところから、発光面を主役であるタンクトップに向けて照らしています。

  撮影するときには、カメラのセルフタイマーを使う方法で、レフ板をトルソーの右側に差し出しています。


 トルソーやモデルを使う場合、当然ながら撮影範囲が広くなります。そのため、大きな撮影用照明でも、複数使うのがベストですが、1台しかない場合は、天井の蛍光灯照明と併用することで、上記程度のレベルの写真であれば撮影可能なのです。セッティングも、大したことはやっていないので、短時間で撮影できてしまうことを想像してもらえると思います。

  また、もしも、小さな撮影用照明しか持っていない場合は、天井の蛍光灯照明だけで撮影した方がベターな結果が得られます。
  明るさとは全く関係なく、小さな照明で大きな商品を照らすと、とても狭い範囲(照明の大きさと同程度の範囲)だけが不自然に明るくなってしまうので、衣類のように大きな商品を撮影する場合は、小さな照明ならそれを使わず、天井の蛍光灯照明だけで撮影した方が良いと覚えておいて下さい。

おまけ……スカートの裾を広げて撮る

  タンクトップの撮影とは関係がありませんが、トルソーに着せた写真を見て、ちょっと気になったかもしれないので、スカートの裾をどうやって広げたのかタネ明かしをします。

  用意するのは、白い糸、または、テグス(透明な釣り糸)と、クリップです。
  まず、糸をクリップに結び付けます。糸を結び付けたクリップを、スカートの内側の、ウエスト部分の素材を挟んで留めます。(外側だと見えてしまうので、内側で留めます。)
  このとき、スカートの裾に近いところにクリップを留めると、クリップの位置より下だけが広がる状態となります。好みによるところでもありますが、裾の広がりをどう見せたいのかを考えてクリップの位置を決めて下さい。

スカートの裾が、ウエスト部分から広がっている写真
スカートのウエスト付近にクリップを 留めて裾を広げた場合
スカートの裾の下の方だけが広がっている写真
スカートの裾近くにクリップを留めて 裾を広げた場合


  クリップの位置を決めて留めたら、糸を引っ張って裾の広がり具合を確かめつつ、糸巻きの上に、水を入れたペットボトルなど、重たいものを乗せて固定したら完了です。

糸を引っ張って裾を広げている状態の写真
糸を引っ張って、
裾の広がり具合を決めます。
糸巻きの写真
イメージ通りに裾を広げたところで、
糸巻きの上に重りを置いて固定します。

  ちょっと面倒かもしれませんが、商品に動きをつけることで、商品に対するイメージを膨らませてもらうこともできるので、ぜひ試してみて下さい。

まとめ

  衣類を撮影する場合、まず確認することは、「立体裁断」であるかどうかだと思います。これによって、基本とする見せ方が違ってきます。

  ここで解説してきたタンクトップの場合は、「平置き」と言って下に置いたり、ハンガーに掛けて撮影することで、実物に近いイメージで商品写真を見てもらうことができると考えます。(キービジュアルでは、モデルなどを使った印象度優先の商品写真の方が効果的かもしれませんが。)

  一方、立体裁断されている衣類の場合は、トルソーやモデルに着用させた状態の方が、実物のイメージに近くなるでしょう。

  そして、撮影段階で重要になるのが、照明、つまり光の使い方です。

  何年か前なら、天井の蛍光灯照明だけで撮影した商品写真でも、相応に通用していたと言えます。しかし、今はどうでしょう?

  特にファッション関連のネットショップは、その数も、商品写真の品質も、数年前とは比べ物にならないくらいに、増え、そして商品写真の品質が向上しています。
  その競争の中で生き残り、あるいは、勝ち上がっていくためには、撮影用照明を使った商品写真で、商品をより良くアピールすることが必要になっていると考えます。

  もちろん、「外部委託」という選択肢も、費用対効果や、タイムリーに対応できるかを考えて、しっかりと検討すべきですが、もしも、自社内で撮影するのであれば、ファッション関連商品の商品写真撮影には、もはや撮影用照明は必須であると判断し、それを使うという前提での解説とさせていただきました。

  ファッション関連商品の撮影については、できるだけ商品を絞り込んで、より具体的で実践的な情報として提供できるよう、これからも、随時追加していきますので、どうぞ参考にしてみて下さい。

商品別撮影実践-「タンクトップ」の撮影
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