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■撮影商品ジャンル
フード

「チョコレート菓子詰め合わせ」の撮影

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チョコレート菓子詰め合わせのメイン商品写真作例
■撮影データ
デジタルカメラ:
Canon EOS Kiss X4
露出補正:+1.7
ホワイトバランス:オート
シャッター速度:1/30秒
絞り値:f22
ISO:800
画像加工:
レベル補正(明るさ)の微調整
撮影用照明:RIFA-F40x40cm1台
撮影時間:約25分
■撮影用照明を
使用しない場合の作例
チョコレート菓子詰め合わせのメイン商品写真の撮影用照明を使わない場合の作例
■撮影のポイント
  この商品の価格は1,000円程でした。となると、撮影に多くの時間を掛けることは、避けたいところです。もちろん取扱数量等にもよるので、一概に言えることではありませんが、1,000円の商品の写真撮影に何時間も掛けていたのでは、商売として成立しづらいことが多いのは事実だと思います。
  そこで、短時間で撮影が完了し、なおかつ印象的に見せるために「細部へのこだわりよりも、全体的にパッと見たときの印象重視で、やや派手に見せる」ということを念頭に置いたセッティングと撮影を心掛けてみることにしました。

セッティング

■商品のセッティング
チョコレート菓子詰め合わせの商品写真   実際には左のような詰め合わせのお菓子なので、箱に詰められた状態を撮影するというのが基本ですが「印象的に」ということから、あえて箱から出して、画面内にちりばめてみました。
  こうすることで「たくさん入っている」ということまで伝えられたら理想的なのですが、まあ、そこまでうまく伝わるかどうかは、期待し過ぎかもしれません。

  また、より目を引くように、ちょっと華やか(派手)に見せるため、背景紙の上に、ごく普通にご家庭で使われている「ラップ」を敷いて、画面全体に光沢感を作り出しています。
撮影用照明(RIFA-F)のセッティング
撮影用照明(RIFA-F)のセッティング状況   左の写真が照明やレフ板の設置状況となります。
  撮影用照明の位置は、器に乗せた商品の見え方を主に考えた位置です。撮影用照明の光があたらない部分は、できるだけ暗い印象にならないように、レフ板で囲むようにして画面内全体の明るさのバランスを調整しました。

  また、写真全体に、強い陰影ができることを避けたかったこともあり、レフ板による調整に加えて、天井に付いている部屋の照明も点灯しています。(撮影用照明を使っていない作例は、天井の照明のみで撮影したものです。)

  実は、天井の照明は、電球に近い色の光を発する蛍光灯で、撮影用照明に着いている蛍光灯とは違う色です。本来、異なる色の光を持った照明を併用することは基本から外れるのですが、写真のところどころが、やや暖色傾向になり、派手過ぎることのない、やわらなか印象にすることができています。
  色の再現に強くこだわる必然性がない場合は、このような方法も当然 "有り" と言えます。

チョコレート菓子だけを撮る

  お菓子そのものをしっかりと見せたい場合は、やはり、それだけを考えて撮ることが必要です。その場合のポイントを解説しましょう。
■普通の「器」と、考えた「器」
普通のお皿にチョコレート菓子を乗せた商品写真
おしゃれなお皿を使った商品写真
  まず大切なのが「器の選択」です。高級である必要はなく、季節感であったり、盛り付けたときの商品の見え方、そして何 よりも、写真として見たときの見栄えをしっかりと考えて選択することが必要です。
  「器」を変えるだけで、写真の印象は大きく変わるものです。主役を引き立てるための脇役となるのが「器」ですから、いい加減な選択では、主役となる、大切な商品が可哀そうです。
■汗かきチョコ
周囲に水滴が着いたチョコレート菓子の商品写真   チョコレート菓子は、冷蔵庫などで冷やさないで撮りましょう。
  美味しく食べるためには、冷蔵庫で少し冷やした方が良いでしょうが、冷えたチョコレートを撮影するために冷蔵庫から出すと、汗をかき始めることがあります。(チョコレートの周囲に小さな水滴ができてしまう。)
  ですので、撮影用のチョコレート菓子は冷やさずに撮るように注意しましょう。

■ライティング
ライティング状況
・ポイント1.照明と商品との距離
  撮影用照明を使う場合の基本は「画面に入らないギリギリまで、商品に近づける」ことです。特に食べ物の撮影では、重要なポイントとなりますので、商品の上方で、できるだけ商品に近い位置にセッティングしましょう。
・ポイント2.やや逆光気味に撮る
  撮影用照明を使う場合、その向きは「やや逆光気味に商品の後方から照らす」というのが基本になります。商品のほぼ真後ろからが良いのか、右か左か斜め後ろ側から照らすのが良いかは、そのときの写り具合を見ながら微調整することとなります。いずれにせよ、商品の後方から、光を放つ面が、真下ではなく、少しカメラの方を向くような照明の向きにします。
・ポイント3.レフ板で明るく
  逆光気味に光をあてると、カメラから見て、商品の手前側は陰になって、ほぼ例外なく暗くなります。そこで、レフ板を使って明るくなるように調整することを忘れないようにしましょう。
■カメラ位置はアップで低く
上からあまりアップにせず撮影した商品写真
低い位置からアップで撮影した写真
  実物を目の前にしている撮影者本人は、商品の細部まで十分に見えていますが、パソコンのディスプレイで見てみると、想像以上に細かいところは分かりづらいものです。
  ですので、お菓子の切り口など、しっかりと見てもらいたいところは相当アップで撮る必要があります。

  さらに、カメラの高さは商品よりもほんの少し上くらい、普通に考えると、かなり低いと感じる位置から撮ることも大切なポイントです。

応用アイデア

  あまり高額ではない詰め合わせ菓子の購入目的は、「気心の知れた知人や身内へのちょっとしたお礼や手土産」、あるいは、「近しい友人が家に遊びに来た時のお茶菓子」などといったケースが多いのではないでしょうか。
  そんな場合、その状況を連想できるようなイメージのフリー素材と合成するのも効果的です。

フリー素材と合成したチョコレート菓子の写真
  ■フリー素材情報    利用サイト名:PIXTA    URL:http://pixta.jp/    利用料金:1,575円
写真素材のピクスタ
  パッケージと商品とをそれぞれ個別に撮影しておいて、お客様が求めている購入目的に合ったイメージのフリー素材と合成することで、商品だけを見てもらうよりも、大きな効果を期待できることもあるでしょう。


  詰め合わせ菓子のように、贈答用などの目的を持った商品の場合、商品そのものを印象的に見せる写真にこだわるだけでなく、お客様の購入目的に合わせた見せ方こそが重要であることも忘れずに、商品写真を考える必要もあります。
商品別撮影実践-「チョコレート菓子詰め合わせ」の撮影
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