今回の実験は、スマートフォンと直接的な関係はありませんが、ちょっと気になる広告画像を発見したので、そのことについてです。
広告画像や、カテゴリーページなどで一覧表示されるサムネイル画像は、どうやって目立たせようかと、当然いろいろと研究していることかと思います。
アピールしたいことによって、商品写真のクォリティーか、キャッチコピーや商品名、あるいは価格を目立たせるのか、など、最重要事項は異なりますが、今回の実験では、「インパクト」や「ボリューム感」をアピールしたい場合を考えてみます。
まずは、次の画像をご覧下さい。広告画像やサムネイル画像として最も多い、縦:横の比率が1:1、正方形でデザインした画像です。
広告画像やサムネイル画像で最も多いと思われる、画像の外側4辺を枠線で囲むパターンで作ってみました。
商品写真もテキストも、きちんと決められた枠の中に収まっていて、全体として違和感なく見やすい画像と言えます。
でも、ちょっと考えてみて下さい。広告画像なら "目立ってナンボ" ではないでしょうか。
そこで、こんなのはどうでしょう。
商品写真の位置と大きさは変えずに、商品写真以外を、小さくしてみました。
枠線からはみ出した商品写真が目立ち、迫力というかボリューム感が強調されたように思えないでしょうか。
今回の実験から、次のように考えることができます。
ということです。
実際には、下のように、あるいは、もっと小さな画像でアピールしなくてはならないので、今回のように錯覚を利用するなど、それこそ枠にとらわれないアイデアが必要ですね。
今回の実験をしてみるきっかけとなったのは、Webで見た広告画像です。
そっくりそのまま真似するのは、著作権やモラルの問題がありますが、アイデアのヒントとして意識してみると、参考になる広告画像は、Webにあふれていると思います。
料理写真などでも、何よりもインパクトを優先しているであろう場合は、商品全体を画面内に収めるのではなく、文字通り画面からはみ出すくらいの見せ方が圧倒的に多いことに気が付くはずです。
何でもかんでも、目立てばいいというわけではありませんが、広告画像やサムネイル画像はクリックしてもらうことが目的です。
すっきりとしたデザインで、見やすさや分かりやすさを考えるだけでは、思ったような成果が上がらないことも多いのではないでしょうか。
まずは、「何をアピールすればクリックされやすくなるか」を、しっかりと考え、その上で、柔軟な発想を持って、効果的な画像を作っていかなくてはならないですね。